_ 2005年10月23日から開始した実験の最終報告です。
_ 国内の SWG ユーザーが増加しているのか減少しているのかを定量的な方法で調査してみる。
_ SWG 関連の Blog などで、RSS/Atom などの形式で更新情報を配布しているサイトを対象に、その全体数の推移を計測する。SWG ユーザー内で Blog などのサイトを持っている人の割合が一定であると仮定するならば、総数の増加/減少傾向が推測できるはずである。
_ まぁ、そんな主旨で、「はてなRSS」で各サイトの更新情報をチェックし、その推移を「はてなグラフ」に記録してきました。
_ 間の悪いことに、実験開始後一週間で EAJ の SWG 日本サービス停止が発表されてしまい、本来の実験の主旨は失われてしまいましたが、それでも興味を惹く点が多いと思うので、簡単にまとめておきます。
- RSS/Atom により更新情報を提供している SWG 関連サイト。主に Blog。一部 BBS や Wiki などを含む
- 調査対象のサイトを「更新中」「更新停止」の二種類に分類する。
- 「更新停止」サイトは、過去一ヶ月間更新のないサイト及び、複数回に渡って非 SWG な内容の更新が続いたサイトとする
- 「更新中」のサイトは、「更新停止」以外のすべてのサイトとする
- サイト数を1日1回程度記録し、その推移を観測する
_ 主に検索サイトを利用し、SWG 関連のサイトの捜索を行った。
_ 100-200サイト程度と予測していたが、最終的には 318 サイトとなった。
_ このグラフはほぼ単調増加を示しており、調査期間を継続すれば、まだまだ新しいサイトが発見できる可能性が高いと思われる。サイト発見の手法についてはさらに検討の余地があると思われる。
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「更新中のサイト数」と「調査対象のサイト数」の比率をあらわすグラフ
_ 当初、「3ヶ月間更新のないサイト」を「更新停止」としていたが、実験開始後 4 日目に「1ヶ月間」にルールを改めた。この影響でグラフの左端に急激な減少が見られる。
_ その後は調査対象サイトの増加とともに上昇を続けているが、10/30 頃の EAJ の発表を受けて、グラフは右肩下がりに転じている。
_ 11/30 あたりに急激な落ち込みがあるが、これは 10/30 の EAJ 発表を最後に更新を停止したサイトが多かったため。
_ その後、1月からの無料期間に入ると共に、リタイアしていたユーザーが一時的に復帰。グラフもやや増加傾向に転じるが、3月に向けて乱高下しつつも全体としてはゆるやかに減少を続けた。
_ 日本サーバー停止に向け、3月始め頃から更新が活発になり、3/15のサーバー停止日には劇的な上昇を見せる。
_ しかし、3/15 付近の更新は「最後の更新」を宣言しているサイトが多く、今後は急激な減少へとかわると思われる。
_ 正直この企画は失敗でした。
_ 更新中であるか否かの判断のために、普段読むことのない見知らぬ方の blog を毎日のように読んでいたんですが、全体的に怒りとか失望とかを表明されている方が多く、えらく鬱になる作業でした。グラフも下がっていく一方で、いまひとつ達成感のない作業だったし。
_ こんなめんどくさいことは二度とやらないと思います。
_ でも、その一方で、大勢の方の Blog を見ていると、情報がどうやって伝達していくかがなんとなく見えたり、ゲーム内のひとつの出来事を全然別の人が同時に取り上げていることに気が付いたりして、新鮮な発見もいくらかありました。
_ 数ヶ月に渡り、様々な人の様々な意見を読み続けるという経験をして、いろいろと考えさせられることが多かったのですが、じゃあ何を考えたかというと今となってはもはやよく思い出せません。
_ ただ、実験とはいいつつ、この実験では調査対象を冷静に観察しつづけるのは難しいなぁと強く感じたことだけが印象に残っています。
_ この糧はいずれどっかでなんらかの形で生かしたいなと思っています。
_ 調査対象とさせて頂いた RSS/Atom を配布されているサイトのみなさんに感謝します。