_ 惜しまれつつ更新を停止した OHVITAE-SWG のニュースフィードを眺めつつ、今までの SWG の歴史を振り返ってみました。
2005年8月から10月にかけては OHVITAE-SWG の更新頻度もやや落ちています。
ここでは、EAJ 公式ページのアーカイブも参照しつつ、2005年11月までの歴史を追うことにします。
EAJ の SWG 日本プロジェクトが発足一周年を迎えたというニュース。
これを記念して、以下のサービスが行われました。
まぁ、ふつーの内容だな、と思った記憶があります。
Grant "Rogue_5" McDaniel 氏による TOW についてのコメントの紹介。
これを元に再構成したものが、EAJ のサイトにも発表されています。
今読んで気になるのはこの部分。
質問:なぜ新しく追加される惑星が氷の惑星ホスではなく、活火山の星ムスタファーなのですか?
回答:(略)ホスに関してもう少し追記すると、その惑星において十分に満足できるゲーム体験を味わっていただくには、現在のSWGには存在しない、まったく新しいいくつかの技術を導入する必要があります。決して私たちがホスに興味がないというわけではなく、ただそれをSWGに導入するには計画や開発にさらに時間がかかるということです。
さて、ここで述べられている「まったく新しいいくつかの技術」には NGE も含まれているのでしょうか。
また、ホスや新しい GCW システムを導入するために、NGE は以前よりも適切なものになっているのでしょうか。
この辺に、NGE 以降の SWG が目指すものを読み解く鍵があるような気がします。
EAJ によって、日本オリジナルの PvP イベント用施設 "Place" の開発計画が始まりました。
プレイヤーを集めての公聴会などを行い、最終的には実に立派な施設が完成することになります。
2年以上も SWG をプレイしてきましたが、このゲームにあれだけの施設を作るポテンシャルがあるとは思っていませんでした。
EAJ ページに、TOW の追加スクリーンショットが公開されました。
これ以降、TOW の日本でのサービスの情報はぷっつりと途絶えることになります。
「最近ログインしてもほとんど人を見つけられなくて……。特に生産品とか探せないに等しいのが現状なんだ」との声に対して Tiggs 氏曰く。
現在のところサーバー統合の予定はありません。
この頃、接続数が減少していたことが伺えます。
EAJ によるイベントサポートのお知らせ。
何度かお世話になっていますが、いつも丁寧に応対していただけて、とても素晴らしいサービスだと思います。
NDA 解除に伴い、これ以降公式フォーラムなどに TOW の情報が出てくるようになります。
しかし、なぜか EAJ は TOW に対して沈黙を続けます。
Place が完成しました。
Place で PvP イベントを開催しませんかという呼びかけ。
スクリーンショットを元に、その場所がどこかを当てるコンテスト。
Place で開催された Corellian Battle Arena (CBA) の公式ページによる告知。
これが公式によるプレイヤーイベント告知の第一号でした。
私も一度利用させていただきましたが、告知をお願いすると、わざわざスクリーンショット入りのロゴまで作ってくれるのです。お勧め。
そして、衝撃的なニュース。
私の印象としては、日本サーバーのプレイヤー数は横ばい傾向だったし、よくある「お友達紹介キャンペーン」や「2週間無料キャンペーン」のような新規顧客獲得のためキャンペーンなどもなく、TOW 導入よる収入増加も見込めるこの次期、突然サービス停止のニュースには驚きました。
有料サービス停止を受けて、TOW が無料アップグレードとして提供されました。
この日、TOW に関する以下の情報がポストされています。
だいぶ前から準備されてたんでしょうね。
さらに衝撃的なニュース。
Julio Torres 氏によって NGE が発表されました。
この頃 OHVITAE-SWG の更新頻度は以前よりも低めになっていたのですが、この日から約10日間に渡って、怒涛の更新が始まります。
この頃、SWGWiki の中の人や masah さんを中心として、4gamer のチャットでいろいろな話し合いが行われていたんですが、そこで提案されたイベントです。経験があるということで、私が代表して公式のイベントサポートをお願いする窓口になりました。
このイベントに対する思惑はチャット参加者間でも統一されていたわけではないと思いますが、私としては、「MMO での楽しさってのは、いろいろな人が同じ時間に同じ場所にいる」という点にあることを再確認したいみたいな思いがありました。お友達と一緒に狩りにいくだけなら、ただの MO で充分なわけで、偶発的な出会いこそが本来の魅力だよな、という。
まぁ、そんな話はともかくとして、突発的なイベントにも関わらず、参加してくださったみなさん、ありがとうございました。
NGE 発表後、公式フォーラムは大混乱に陥りました。
また、NGE 用 TC のオープンや NGE についての追加情報のアナウンス、ユーザーからの質問に対する回答などを、ものすごい勢いでこなしていた Tiggs 氏が突然 SOE を離れてしまったことが伝えられます。
そして、2005年11月14日。OHVITAE-SWG は更新停止となりました。
Bucco さんの最後のメッセージの中に「これまで何があっても、どんなマイナスな変更があっても、常に前向きに更新を続けてきたつもりです」とありますが、改めて読み返してみて、Bucco の文章はどんな内容に対してであれ常にポジティブなものでした。
OHVITAE-SWG には、全9回にもなってしまったこの記事でも取り上げきれなかった様々なニュースがあります。それらを常に明るく楽しく紹介してくださったことで、私の SWG ライフはより楽しいものになったと思います。
長い間ありがとうございました。
いくつかフォローアップを。
Tiggs 氏の Blog が開設されました。
SOE を離れた理由は NDA があるので何もいえないとのこと。 現在は再就職に向けていくつかの面接を受けているようです。
初期の SWG の Creative Director を担当した Raph 氏は、最近(でもないのかな)「a Theory of Fun for Game Design」という本を執筆したとのこと。
MMO界の大御所が書いたゲームデザインの本ということで、すでに中国語と韓国語には翻訳されているようです。日本語でも読めるようになるといいですね。
Raph 氏の Blogはゲームデザインに関する議論が多く、最近でも「Player-centered design」という記事で初期の SWG について言及していたり、「Forcing interaction」という記事で SWG のエンターティナーの役割について言及していたりします。
現在、Lead Game Play Designer として SWG の開発に関わっている Jeff Freeman 氏の Blog に、11/4にポストされたShenaigansという記事 がポストされました。
最後にこれを紹介して終わりにする予定だったんだけど、「いろいろと誤解を招いたから削除します」って消されてしまいました。いい文章だったのに。
まぁいいや。次は未来に目を向けよう。